大雨による洪水が起きた北アフリカのリビアで、被害の大きかった東部・デルナの死者が5300人を超えたと、現地メディアが報じました。

リビア東部では10日、大雨による洪水が発生し、およそ1万人が行方不明になったとみられています。

国営リビア通信は12日、東部・デルナの死者が5300人を超えたと報じました。2つのダムと4つの橋が崩壊し、大部分が水没したということで、脆弱なインフラが被害の拡大につながったとみられています。

被災地では幹線道路が使えず、通信状況も不安定だということで、地元当局は詳しい被害状況の確認を急いでいます。

ロイター通信によりますと、「国際赤十字・赤新月社連盟」は、最終的な死者の数は膨大な数になる可能性があると指摘。リビアは東西で政治勢力が分裂し、それぞれが首相を立てる混乱状態が続いていて、デルナがある東部を支配する勢力の当局者は「都市の25%が壊滅した」と明らかにしています。