4つの市民襲撃事件に関与したとして、1審で死刑判決を受けた特定危険指定暴力団・工藤会のトップで総裁の野村悟被告(76)と、無期懲役の判決を受けたナンバー2の田上不美夫被告(67)の控訴審が、13日午前10時から福岡高裁で始まります。福岡高裁は、法廷がある階への立ち入りや手荷物を制限するなど、1審の福岡地裁を上回る厳重な警備態勢を敷いています。
◆傍聴券の抽選に長い列
福岡高裁の敷地内やその周辺は、朝から警察や裁判所関係者による厳重な警備が敷かれ、物々しい雰囲気に包まれています。午前9時から行われた傍聴席の抽選には、58席の枠に対し朝からたくさんの人が並びました。
◆1審ではトップに死刑判決
控訴審の初公判を迎える特定危険指定暴力団・工藤会のトップで総裁の野村悟被告とナンバー2の田上不美夫被告は、元漁協組合長射殺(1998年)、福岡県警元警部銃撃(2012年)、看護師刺傷(2013年)、歯科医師刺傷(2014年)の4事件に関与したとして殺人などの罪に問われています。2019年10月から始まった1審の福岡地裁では、「配下の組員が勝手にやったこと」として両被告とも全面的に無罪を主張していましたが、福岡地裁は「野村被告が首謀者、あるいは指示命令があった」と認定し、野村被告に死刑、田上被告に無期懲役の判決を下しました。判決が言い渡された際、野村被告は裁判長に対し「生涯後悔するぞ」と発言しています。
◆法廷階の立ち入りや所持品を制限
福岡高裁は、この事件の公判について、「事件の特殊性と来場者の安全確保」を理由として、1審の福岡地裁を上回る警備態勢を敷いています。法廷がある10階には、傍聴券があたった人と限られた報道関係者しか立ち入ることを許さないほか、法廷前で所持品検査を行い、携帯電話やパソコン、ライターなどの持ち込みそのものを禁じています。
◆新弁護団で控訴審に臨む
両被告は判決後に弁護人を全員解任。過去に著名事件を担当した弁護士を主任弁護人に迎え、控訴審に臨むことになります。1審で下された極刑が維持されるのかが注目されます。
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