2014年の御嶽山噴火で行方不明となっている男性が使っていた登山用のストックが、7月に県などが行った捜索で見つかっていたことが分かりました。
県などが7月24日と25日に行った、行方不明者5人の捜索。
ストックや手袋、サングラスなどが見つかり、持ち主の特定が進められていました。
(山びこの会シャーロック英子事務局代表)「おそらくみんな噴火で逃げていったであろう方向で見つかっているので何かしら手がかりになるのではないかと期待している」

発見されたものの一つが、1本のストック。
火山灰にまみれ、手元の方で折れているのがわかります。

被災者の家族などでつくる「山びこの会」によりますと、このストックが、行方不明の男性が被災したときに使っていたものだと判明したということです。
ストックが見つかったのは、山頂の剣ヶ峰の手前にある「八丁ダルミ」の東側、登山道から外れた斜面で、男性は、火口から逆方向へ逃げようとしたとみられます。

県は、組織的な捜索を行うのは7月が最後としていますが、山びこの会では「今回の発見が今後の捜索につながってほしい」とし、13日に記者会見を開いて詳細について説明する方針です。














