1964年に発生した『新潟地震』の記憶を継承する、新しい“取り組み”について御紹介します。
「当時の子どもたちが見たこと、感じたことが真っすぐに伝わってきます」

新潟市中央区の南万代小学校5年生が今年4月から学んできたこと…
それは、地震発生当時6年生だった先輩たちが残した“版画”からたどる『新潟地震』です。

『版画』には、避難する人たちや傾いた住宅など、被災直後から復興までの歩みがつぶさに記されています。

【南万代小学校5年生男子】
「住宅が早く直ってくださいという思いが伝わってきます」

1964年6月16日午後1時2分、粟島沖を震源とするマグニチュード7.5の新潟地震が発生。

南万代小学校では、児童の半数以上が住宅が倒壊するなどの被害に見舞われました。

その当時の様子が分かる貴重な版画が学校の図書館で見つかり、5年生たちが版画から学んだことを12日の授業参観で保護者に発表しました。

【南万代小学校5年生男子】
「新潟地震は写真とかでしか見たことなかったけれど、想像がより深まりました」

【南万代小学校5年生女子】
「また地震が来るかもしれないから、いつでも避難できるよう準備しておきたい」

新潟地震の発生から59年。
その記憶を繋ぐ新たな“伝承者たち”の誕生です。