助かったはずの場所で・・「命を守るため」伝えたい思い

後藤さんたち語り部は、12年前のあの日、子どもたちが避難していれば助かったはずの裏山を案内し「命を守るために、今からできることがある」と伝えました。

東北大学SCRUM震災伝承部部長 後藤太朗さん:
「大川小の出来事を、未来の命を守るために、そんな場所であってほしい、そう願っています。以上で語り部を終わらせていただきます」

およそ1時間、学生たちによる語り部ガイドは無事、終了しました。

参加者:
「非常に良かった。若い子たちが伝えることで、若い子たちが聞く耳を持ってくれるので、ぜひ広げていってほしい」

学生たちを見守った大川伝承の会の佐藤さんと鈴木さんは、学生たちのひたむきな姿勢に胸を打たれたと話します。

大川伝承の会共同代表 佐藤敏郎さん:
「素晴らしいね。やっぱりどうすれば伝わるか、どう表現すればいいか悩んで言葉選ぶでしょ?そういうのが大事なんだねきっと。当事者しか語れない、経験者しか語れないみたいな壁を、知らず知らず作っていたような気がしますが、(学生たちは)軽々と超えていきましたね。実はそれは壁じゃなかったんだろうな。言葉を選んで、スタイルを考えて向き合えば、色んな人が語っていいんだし、伝えていいんだと示してくれたような気がして、頼もしいですね」

東北大学SCRUM震災伝承部部長 後藤太朗さん:
「けっこう原稿を見ながらの部分があったので、本当に思いが伝わったか不安な部分もあったですけど、涙を流されている方もいらっしゃったので、準備してきた部分が伝わって良かった」

東北大学SCRUM代表 上園真輝人さん:
「やってみて、非常に緊張しました。これまで先輩や大川伝承会の方もそうですし、たくさんの方の支えがあってでここまでできたので、そういう方に感謝を伝えたい」

後藤さんたちは今後も語り部の活動を続け、後輩たちにも引き継いでいくということです。大川伝承の会の佐藤敏郎さんは、学生たちの試みは、津波による被災経験が無くても震災を語ることできる、今後の語り部のモデルになったと話していました。