サッカーJFL、高知ユナイテッドSCは10日に行われたホーム戦でヴィアティン三重に勝利し、順位を10位に上げました。

ホーム・春野にヴィアティン三重を迎えたユナイテッド。ともに、“Jなし県”=Jリーグクラブが無い県のチーム同士の対戦です。J3昇格に向け両チームとも負けられない一戦。前半15分、ユナイテッドはピッチを3分割し相手ゴールに近いスペース・アタッキングサードまで攻め込むと、右サイドから吉田(よしだ)。

さらに17分には、中央でパスを受けた樋口(ひぐち)。樋口からパスを受けた小林心(こばやし・こころ)の足に触れますが、相手のDFに阻まれ得点ならず。

前半はチャンスを生かせず0対0で折り返します。しかし後半9分。長い縦パスを受けた小林心がペナルティエリア内ぎりぎりのところで倒され、PKを獲得します。

蹴るのは、その小林心。

今度はチャンスに自らしっかりと決め、待望の先制点をもぎ取ります。一方、1点ビハインドに変わったヴィアテイン三重は、得点力のあるエースストライカー・田村(たむら)のシュートなどで積極的に攻めますが、ユナイテッドが集中力を切らさず凌ぎます。

そして…ホームで勝利を収めたユナイテッド、勝ち点を「24」とし、順位を10位に上げました。

(高知ユナイテッドSC 小林心 選手)
「FWの選手がなかなか点がとれていない中で『自分が絶対点をとるんだ!』という気持ちを持って(右足を)振り抜くだけでした。理想的な形(点の取り方)だったと思います」

(高知ユナイテッドSC 吉本岳史 監督)
「(前節で敗れ)『何が何でもホームで勝たなきゃいけない』と選手を送り出したところ、本当に最後まで気持ちを込めて、サッカーのベースである『戦う』姿勢を見せてくれた結果、点を取ってくれたと思う。まだまだ我々には『J3昇格』という目標がある。諦めずに、ひたむきに、目の前の試合を『ハンティング3(勝ち点3を狩る)』を掲げながら戦っていきたい」