岩手県と宮城県を会場に開催された第47回総理大臣杯全日本大学サッカートーナメントは10日、仙台市のユアテックスタジアムで決勝が行われ、富士大学(岩手・花巻市)が関西学院大学に2対1で勝利し初優勝しました。東北勢の優勝も大会史上初です。

美藤倫(G大阪内定)など、Jリーグチームへの加入が内定している選手を複数擁する強豪の関学大(関西地区第1代表)と対戦した富士大(東北地区第2代表)は、試合をスコアレスで折り返すと後半11分。途中出場のMF白和勇心がゴールを決め先制します。

富士大は後半27分、FW寺崎朋範が今大会3得点目となるゴールで追加点を挙げて2対0と関学大を突き放すと、試合終了間際には1点を返されますが逃げ切り、2対1で勝って大学サッカーの頂点に輝きました。

総理大臣杯を関東・関西勢以外のチームが優勝するのは、元日本代表FWの永井謙佑(現名古屋グランパス)の他、藤田直之(現サガン鳥栖)、清武功暉(現FC琉球)らを擁して優勝した2009年の福岡大学以来で史上2校目。東北勢の優勝は大会史上初です。参加チーム数が20から現行の24となった2017年以降、1回戦から出場したチームが優勝するのも初の快挙です。