林外務大臣がウクライナを訪問しました。クレバ外相との会談では、ウクライナへの支援を強化する方針を伝える見通しです。

3日から中東を歴訪し、8日にポーランドを訪問していた林外務大臣は、列車でウクライナに入りました。ロシアによる侵攻後、日本の外務大臣が訪問するのは初めてのことです。

最初に訪れたのは首都・キーウ近郊のブチャ。多くの民間人が犠牲となった場所です。林大臣は献花し、哀悼の意を捧げました。

さらに教会へ移動し、集団埋葬の様子を撮影した写真などを見ながら関係者の説明に耳を傾けました。

キーウでは、クレバ外相らウクライナ政府の要人と会談する予定です。

会談では、日本が今年、G7=主要7か国の議長国を務めていることを念頭に、ウクライナへの支援とロシアに対する制裁の維持・強化に向け、結束して取り組む方針を示します。

また、今年7月にG7の首脳が発表した「ウクライナへの長期的な安全保障」を約束する共同宣言に基づき、二国間での協力文書作成について確認する見通しです。

復旧・復興に向けた取り組みについても議題に上ります。日本政府は官民を挙げて復興に取り組む「日・ウクライナ経済復興推進会議」を来年初め、日本で開催することを説明する方針です。

今回の訪問には、楽天グループの三木谷社長や、遠隔医療を手がける「アルム」の坂野社長らも同行し、ウクライナ政府や企業との意見交換を予定していて、デジタルや医療の分野で民間企業の関与を促す狙いがあります。