今シーズンの出荷が始まっている岩手県北上市特産の「二子さといも」の出発式が、8日行われました。猛暑の夏を乗り越えて、収穫を迎えた秋の味覚。そのお味は?

北上市二子町の選果場で行われた出発式には、県や市、JAなどから関係者およそ50人が出席しました。

古くからこの地域で栽培されてきた「二子さといも」は、北上川流域の水はけがよく、肥えた土地が育む特産品で、コクと滑らかな食感が特徴です。今シーズンは記録的な猛暑と水不足が続いたものの、こまめな水やりなど生産者の努力のかいもあって品質は去年並みかほ場によっては前の年を上回ると言います。

出発式の会場では地元の女性グループが作った二子さといもの芋の子汁が振る舞われ、今シーズンの味を確認しました。

(生産者の男性)
「煮崩れがしない。とろみと言うかのどごしが一番の特徴」

(JAいわて花巻 さといも専門部 鈴木賢二 部長)
「贈答用の芋の子を買うとレシピが入っているので、それを見て本場に近い味でぜひ召し上がってもらえれば」

二子さといもの出荷は県内を中心に11月末まで続き、総出荷量は例年並みの150トンを目指します。