岩手県盛岡市の指定保護庭園「南昌荘」で8日、伝統の花巻人形を集めた企画展が始まりました。

「花巻人形コレクション展」には江戸時代から昭和にかけて制作された、子どもの健やかな成長を願った節句の人形などおよそ200点が並んでいます。これは収集家で20年前に亡くなった伊藤博夫さんと盛岡市の収集家・泉山恵一さんがコレクションとして集めたものです。花巻人形は低価格で手に入りやすかったことから庶民に長く親しまれてきました。やわらかな表情の内裏雛(だいりびな)や鮮やかな色彩が特徴の土人形が並ぶほか、子どもの遊び道具としても使われていたイヌやネコなど動物を描いた作品も展示されています。さまざまな花巻人形を楽しめる「花巻人形コレクション展」は10日まで盛岡市の南昌荘で開かれています。