「やりがいを感じる一方で、いつも疲れが取れず『辞めたい』と思うことも…」
長野県内で働く看護師のこうした実像がアンケート調査から明らかになりました。
看護職員の労働実態調査は日本医労連が2022年の秋に全国で行い、このうちの長野県分について県医労連が発表しました。
県内では19病院の3200人余りが回答し、1年前と比べた仕事量については「増えた」が60%、「変わらない」が33%でした。
要因は慢性的な人手不足と新型コロナへの対応です。
看護師・5類移行以前の状況は:
「コロナの5類前は全部壁から床から二度拭き(で掃除する)のが当たり前。しかもフル装備しての掃除それだけでも時間をとられていた」
5類に移行してからも影響は続いているといいます。
救急センターの看護師:
「救急搬送される患者さんは発熱=コロナ感染を疑って受け入れる」
「はじから全部検査をする。その手間がある。そういうところでは仕事量が増えてきている」

一般病棟の看護師:
「看護師もコロナに罹患するので、ほんとに直近ですと私の職場でも同じ日に8人が休みました。そうすると残った人で業務を回さないといけないので、ダントツに仕事量は増えています」
夜勤の回数は月平均で1日2交代制の病院で4.7回、3交代制で8.3回。
疲れ具合を問う項目では「いつも疲れている」が24.1%、「疲れが翌日に残ることが多い」が50.3%でした。

やりがいを感じる人が73.3%いる一方で、「仕事を辞めたい」と思う人も「いつも」「ときどき」をあわせ75.2%に達しています。
県医労連では今後病院の経営側や行政に対し看護職員の人員拡充を求めていくことにしています。














