豪華な装飾が施された美術的な日本刀から実戦的な郷土刀まで、鎌倉時代から明治時代に作られた刀剣の展示会が、岩手県花巻市で開かれています。
「鷹頭御陳太刀拵(たかがしらごじんたちこしらえ)」。
刀を握る柄の端には金で作った鷹があしらわれ、金具も全て金。南部家の家紋「向鶴(むかいづる)」が彫り込まれています。外装は南部家が金の採掘で潤った江戸初期に作られ、刀身は鎌倉時代に作られた正に岩手の宝です。
刀剣コレクション展は花巻市博物館が所蔵する鎌倉時代から明治時代に作られた29本の刀剣などが展示されています。
盛岡藩は代々、刀鍛治を抱えていて、江戸末期まで刀が作られていました。会場には装飾を廃し切れ味や頑丈さを追求した実戦的な郷土刀のほか、博物館初代館長の梅原廉さんが個人で収集し没後遺族から寄贈された美術的な刀剣のコーナーが設けられています。
(花巻市博物館 小田島智恵 学芸員)
「地方の博物館でこれほどのコレクションがあるのは珍しいと思います。姿の美しさが一番魅力的なところだと思います。時代背景ですとか刀匠のことを知れば知るほど奥深い魅力があると思います」
最近は刀剣をテーマにしたゲームの人気も高く、ゲームに登場する刀鍛冶=刀工の作品は特に人気が集まっています。刀剣コレクション展は18日まで花巻市博物館で開かれています。
注目の記事
博多名物「ゴマサバ」提供やめる店も 寄生虫アニサキス急増 背景に”海水温の上昇””海流の変化”か

なぜそこで?「Uターンが相次ぐ市道」目の前に交差点があるのに…交通違反にはならないのか警察に聞いてみると

「ふるさと納税の返礼品に備蓄米」村長が認め さらに産地めぐる疑問が 熊本・西原村

「白いバースデーケーキが欲しい」食物アレルギーがある息子の願いが叶った日 【笑顔のケーキをあなたに 前編】

福岡初のイスラム教徒へのヘイト街宣 1000年続く伝統祭礼「筥崎宮の放生会」を汚してまで…

快適な秋は短くすぐ冬に…?今年も「四季」→「二季」か 22日冬の長期予報発表前に予報資料から見える“サイン”とは tbc気象台
