高知県内では2023年の前半、過去10年でも最小ペースで推移してきた死亡事故ですが、高知県警のまとめで7月、8月に急増していたことがわかりました。ほとんどの事故が「ちょっとした不注意」が原因の一つと考えられ、県警が改めて注意を呼び掛けています。
県警によりますと県内での死亡事故は、1月から6月まで月に1件ほどの発生で過去10年間でも最少ぺースで推移してきました。しかし、7月に4件、8月に5件と急増。これについて県警は「危機感を抱いている」と話します。ただ、急増の理由は特別なものではなく「ちょっとした不注意」によるものが多いということです。
(高知県警 交通企画課 浦田大 交通事故分析官)
「歩行者が道路を横断中にはねられる交通死亡事故や交差点でのミニバイクや自転車が関係する交通死亡事故、車両単独の交通死亡事故などが含まれています。これらの交通事故の原因は様々ですが、安全確認が不十分だったなどのちょっとした不注意が原因の交通事故が多く認められます」
「ちょっとした不注意」というのは例えば、運転中の交差点での左右の確認や直線道路での前方の安全確認が不十分だったというケースです。
車移動に慣れた人が多い、私たち高知県民。さらに、通勤など慣れ親しんだ道でつい確認を怠ってしまうといつ交通事故を起こすか巻き込まれるかわかりません。
この先に「危険」があるかもしれないという基本的な交通ルールに立ち返ることは悲惨な交通事故を防ぐための第一歩です。
(高知県警 交通企画課 浦田大 交通事故分析官)
「ドライバーのみなさんは止まるべきところはしっかり止まって安全確認をするなど基本的な交通ルールを守り交通事故に遭うかもしれない、起こすかもしれないと緊張感をもって運転していただきたいと思います。また心に余裕を持ってふだんより少しだけスピードを落として運転していただきたいと思います。ふだんよりスピードを落として運転すればそれだけ運転中の視野が広がり、より安全確認がしやすくなりますので道路上の危険を早めに察知することができるようになります」
冬が近づくにしたがって、日の入りが早くなり、交通事故の件数は増加していく傾向にあります。車両を運転する側も歩行者側も今一度、交通事故を防ぐ意識をもってほしいと県警は呼びかけています。
(高知県警 交通企画課 浦田大 交通事故分析官)
「特に夕方の午後4時から6時ごろの日没の前後1時間に交通事故が増加する傾向にあるので、ドライバーのみなさんには早めのライト点灯を心がけて頂き、夕暮れ時の歩行者の見落としなどを防いで頂きたいと思います。歩行者の皆さんは道路を横断するときなどはしっかりと安全確認をするとともに夕方や夜間の外出の際はドライバーが歩行者の存在に気づきやすいよう反射材の着用や明るい色の服装を身に着けるよう心がけて頂きたいと思います」














