ポーランドでウクライナからの避難民の支援を続ける千曲市出身の男性と、ウクライナの家族が長野県内を訪れました。
ロシアによる侵攻が長引く中、今、現地で求められていることは。
6日に千曲市役所を訪れたのは、市内出身の坂本龍太朗(さかもと・りょうたろう)さんとウクライナのテチアナさん、それにテチアナさんの4人の娘です。
坂本さんは、ウクライナの隣国・ポーランドで日本語学校を運営しながら、現地で避難民の支援を続けていて、テチアナさんと娘の4姉妹は坂本さんの支援を受けながら生活しています。
家族は、ウクライナに残る長男とテチアナさんの母親と会えない日々が続いています。

長女アンへリナさん:
「一番の今の願いは戦争の前の生活に戻ることです」
母テチアナさん:
「子どもたちは学校にも行けて、今生きている。それが今の私の生きる希望です」
「戦争が大変な時で息子に会うことはできませんが、戦争がいつか終わって、また家族一緒に住める日が来ることを信じています」
侵攻が長期化する中、3度目の冬に向けた支援が求められていますが、世界の関心が低くなっていると、坂本さんは厳しい現実を訴えます。

坂本龍太郎さん:
「去年のようにたくさんの支援物資を海外から入れることは難しい。支援を必要とする人は増えている。しかし世界からの支援は減っている環境、そこに対して今後どう無関心と戦っていくのか今後一番求められている」
今必要なのは、「子どもたちの心のケア」だといいます。
テチアナさん家族は東京観光を経て5日に長野県に入りました。
6日に訪れたのは、国宝・善光寺です。
独特な線香の香りを嗅ぐと… 苦笑い。
姉妹が、参拝や戒壇巡(かいだんめぐ)りで願ったことはみな同じです。

長女・アンヘリナさん:
「ウクライナに平和が来るように願った」
三女・アリビナさん:
「(戒壇巡りの)鍵を触った時に一番願ったことはウクライナの平和、ウクライナで戦争が終わることが一番に頭に浮かんだ」
夕方には坂城町を訪れ、坂城中学校の吹奏楽部と互いに演奏を披露するなど交流しました。
テチアナさんと姉妹は11日まで日本に滞在する予定です。














