今から59年前の仙台市内の住宅地図を復刻した書籍が8月から販売されています。編集者は、街の歴史を学ぶ資料として活用してほしいと呼びかけています。
8月29日に販売が始まった「昭和39年の仙台地図帖」、東京オリンピックが行われた1964年の住宅地図です。

仙台駅前の青葉通。丸光デパートや仙台ホテルなど懐かしい名前が並びます。

風の時編集部 佐藤正実さん:
「仙台駅前周辺はがらりと変わりましたね。特にこのペデストリアンデッキですねこれは無かったです」

編集を担当した風の時編集部の佐藤正実さん。これまでも仙台の古地図や写真集などを出版してきました。
風の時編集部 佐藤正実さん:
「仙台駅は昭和39年当時は木造の2階建てですけど、現在は鉄骨で4階建てに変わってますよね」

続いては解体工事が始まった仙台市役所。59年前の地図には、旧庁舎が記されています。
風の時編集部 佐藤正実さん:
「地図帖には前の仙台市役所が書かれていて、現庁舎の前ですね、噴水がある場所に前の庁舎が建っていました」

新しい庁舎は、59年前、旧庁舎が建っていたスペースに建設されます。
風の時編集部 佐藤正実さん:
「前の庁舎が建っていたところにこれから新しい庁舎が建つということで、時代の繰り返しという意味では面白いですよね」

街の変遷や歴史を学ぶ資料にしてほしいと佐藤さんは話します。
風の時編集部 佐藤正実さん:
「みなさんで思い出を語りながら、また新発見しながら楽しんでもらえたらと思います」

「昭和39年の仙台地図帖」は税込3630円で、宮城県内の書店やオンラインショップで購入できます。この地図帖、仙台の旧町名を知ることができるのも大きな特徴だということです。