薬局では「薬不足」が深刻

同時流行を受け、「薬不足」が起こっています。
東京・調布市の薬局では、全体の薬の約20%が欠品状態ということです。
くすりのケンコ薬局 加藤健一店長
「‟咳”や‟喉の症状”などに効く薬が、絶望的に入ってこない」
こちらの薬局では8月に入り、コロナ患者が急増。咳止めや喉の炎症を抑える薬などが、発注しても届かない状況だといいます。
ーータミフルやリレンザなど、インフルエンザの薬も足りていないんですか?
伊藤院長:
インフルエンザの薬や、新型コロナの抗ウイルス薬は不足していません。
やっぱり、「咳止め」が徹底的にないんですよ。
標準的な「咳止め」と、強い中枢性の作用を持つコデインという成分が入っている咳止めが本当にない。
特に大人用の錠剤がないので、薬局の方と相談をしてやむを得ず小児用の咳止めの粉薬で代用する。
今後お子さんの感染が広がったときに、またさらに不足するということが起こりかねないような状態になっています。
ーーOTC医薬品(処方箋なしで買える一般的な薬)も不足しているんでしょうか?
伊藤院長:
市販薬の方はまだ少しあると思うんですけど、結局同じことになると思うんですね。
我々のところで処方箋を書いても、咳止めがなくて結局キャンセルになったりしますので、その分OTCの薬を買う方が増えてくれば早晩なくなると思いますので、この咳止め不足は本当に根深くて深刻だと思います。
患者さんも、「あるお薬を出してください」って言うんですけど、僕らも何がいつどこにあるのかわからないので、手の打ちようがないという状況なんですよね。
薬剤師さんも非常に困っていて疲弊しているように感じますし、患者さんも困っていて、医療現場の我々も困っているので、何か大きな視野で早期改善を図っていただければなと思って何とか耐えています。
弁護士 八代英輝:
政府の後押しで生産体制の強化などを図っていってほしいなと思います。
薬不足解消のために

薬不足を解消するために、我々にできることはなんでしょうか?
伊藤院長によると、「適正な時期に早めの受診をする」ことが重要です。
初期治療がうまくいかないと、強い薬が長期間必要になり、その結果医療機関や薬局の負担を増やすことになります。
医療機関の適切な受診が、薬不足の解消につながるということです。
(ひるおび 2023年9月6日放送より)














