学校などに給食を提供する広島市の会社が、突然営業を停止し連絡がとれなくなっている問題で、岩手県内の学校にも影響が出ています。

営業を停止しているのは、広島市に本社を置く「ホーユー」です。岩手県教育委員会によりますと、県内では盛岡となん支援学校が、児童、生徒と職員の昼の給食と寮の食事を作る業務をホーユーに委託しています。
現在ホーユーが雇用した4人の従業員が食事づくりに当たっていますが、従業員たちも会社と連絡がとれないまま、食事の提供業務を続けているということです。

(県立盛岡となん支援学校 高橋俊一事務長)
「(従業員は)今後の給料がどうなるのかが分からない状態で会社からは正式に解雇されたわけでもなく、県の契約もそのままということで、非常に中途半端な状況があるので、かなり不安な状況なんですが、子どもたちのことを思って、学校に来て調理するのを続けてもらっています」

ホーユーは「破産手続きに向けて準備中で、近く破産を申し立てる予定だ」としていて、食事を提供する全国のおよそ150の施設のうち半分程度が業務を停止しているということです。
県教育委員会は、新しい業者の選定も視野に対応を検討しています。