6日に開幕するゴルフの「黒潮カップ」本戦、優勝者には男子プロゴルフツアー・カシオワールドオープンの出場権が与えられます。過去にアマチュアの舞台からカシオに出場していて、再び大舞台に立つことを目指す1人のゴルファーを取材しました。

6日に本戦が始まる「黒潮カップ」。優勝者に与えられる男子プロゴルフツアー=カシオワールドオープンの出場権をかけて、四国のアマチュアゴルファーがしのぎを削ります。プロのツアーにつながるこの大会に、1人の選手が挑みます。高知県香南市のゴルフ場に勤務する杉山大雅(すぎやま・たいが)さんです。

大阪府出身の杉山さんは、高知中央高校の3年生だった2015年、「黒潮ジュニア選手権」で優勝し、カシオワールドオープンに出場しました。本番では予選落ちしたものの、アマチュアの舞台からプロツアーへの切符を手にし、堂々のプレーを見せました。

そんな杉山さんは現在…

(杉山大雅さん)
「『スタート室』で、お客さんのコースの案内をしたりしている」

コース出入り口にある「スタート室」では、プレーする客の進行を管理します。組ごとにラウンドする客がスムーズにプレーできるよう、杉山さんはスタート時間の調整や、キャディ・カートの管理、悪天候への対応など、「司令塔」としての役割を担います。勤務は早朝から午後2時までの“早番”か、午後6時までの“遅番”のどちらかです。

(杉山大雅さん)
「きょうは(午後)6時までなので、お昼の休憩の時間にちょっと打ちに行こうかなと…。(遅番の日は)まだ子どもが小さいので、ご飯を作ったり、お風呂に入れたりするのが基本」

昼休み、ゴルフウェアに着替えた杉山さんは練習場に向かいます。この日の練習はティーショットを20球ほど。練習時間は限られていますが、「この環境が1番」だといいます。

(杉山大雅さん)
「ゴルフをするなら最適かなと思います、ここは。家族がいるので、ゴルフに割くお金がかからない分…。職場の皆さんも応援してくれているのもあるので、個人でやるよりは頑張れる」

そんな杉山さんの“心の支え”になっているのは2人の子どもたち。息子・郁翔(あやと)くん(6)と娘の陽菜美(ひなみ)ちゃん(3)です。

(杉山大雅さん)
「自分の息子がいまゴルフをちょっとだけかじっているので、お遊び程度に。なので、活躍を見てもらって『将来やりたいな』と思えるようになってくれたらいいかな」

家族の応援を背にもう一度、プロゴルフツアーの大舞台へ!杉山(すぎやま)さんは6日からの黒潮カップ本戦に挑みます!

(杉山大雅さん)
「1年の中の一番楽しみな試合。やっぱり去年(10位)よりは上位に…ベスト3には入れたらなと思っています」

黒潮カップ本戦は6日、7日の2日間、芸西村のKochi黒潮カントリークラブで開催します。