Q.その上で今シーズン、どのようなバスケットを目指していきたいか。
A.これまで愛媛になかったディフェンス。ハードなディフェンスからオフェンスでは自分たちが判断できるバスケット。ボールを持っている選手がパスなのかドリブルなのかシュートなのか、そのアクションに対して周りの選手が連動していくような。そしてシーズン中、仮に上手くいかなくなった時に自分たちの立ち返る場所として自分たちのベースが何なのかというところの把握が必要。それがないとシーズン通してコンスタントな戦いはできない。このプレシーズンで自分たちのアイデンティティである、ハードにディフェンスしてオフェンスで自分たちが連動して動くというのはどういうことなのかを浸透させ、選手の得意なことを一番に引き出せるようにやっていきたい。

Q.GMとしてチーム編成にも携わった。こだわったところは
A.ディフェンス。チームのバランスをとりたいのが一番で、よりディフェンシブな選手を中心に新たに獲得した。オフェンスのところは既存の選手で十分にクリエイトできる選手がそろっているので、周りのパートとして輝ける選手たち。自分が求めているスタイルでプレーできる選手がそろってくれた。

#3古野拓巳選手

Q.去年から契約を継続した選手では、#3古野拓巳選手と#13俊野佳彦選手は保田HCと共に熊本時代にB2地区優勝を経験した
A.去年B2アシスト王の古野選手はルーキーの時から見ているが、ピック&ロールに関していえば日本で一番うまいと本気で思っている。ピック&ロールのところだけですよ(笑)。アシストはもちろんだが、タイトルも獲ったこともあるスティールにも期待したい。俊野選手はオフェンスに関しては「自分の見えたもの、感じたものをそのままプレーに預けてくれ」と常に熊本時代から言っている。とにかく思い切りの良いシュートと力強く中に切り込んでファウルをもらってくる。そういう強気な漢気あふれるプレーが彼の魅力だからこそ「もし考えて迷うことがあるならベンチに戻す。コートにいるときは常にアグレッシブな俊野であってくれ」と伝えている。

#13俊野佳彦選手