空前のコーヒーブームが来ているようです。今、鳥取県でコーヒー専門店が続々とオープンしています。それぞれの店でこだわりがあるようなんですが、キーワードは「焙煎」です。

7月、境港市にオープンしたコーヒー豆の自家焙煎専門店、「かっぱ印の珈琲豆店」。オーナーは、東京からIターンした岡部道孝さんです。

かっぱ印の珈琲豆店 岡部道孝 オーナー
「お客様がおいしいと思われるような豆が焙煎できるように心がけています。お客様に合った豆が提供できるように。」

店内に並んでいるのは、生のコーヒー豆。この店では、注文を受けてから客の目の前で焙煎を行う、「煎りたて」が売りです。

ハイテクな焙煎機で、いざ焙煎。豆ごとの焙煎データを呼び出し、生豆をセットして、スイッチオン。

100gから焙煎でき、5~6分で焙煎完了。煎りたての香ばしい香りが漂います。

試飲コーナーでは、その日おすすめの2種類の豆をテイスティングできます。

客は
「酸味のきいたコーヒーが好きなんで、けっこう好みのコーヒーがあります。」

鳥取県にはコーヒー好きが多いと話す、岡部さん。

かっぱ印の珈琲豆店 岡部道孝 オーナー
「コーヒーはいろいろ種類があるし面白いんですよ。いろんな飲み方ができる、自分でブレンドすることも可能だし、店側の独自のブレンドがあったり、そういう飲み方が面白いのがあってコーヒーをやってみたいとか、興味が出る人が多いんじゃないかなと思います。」

ちなみに、ユニークな店名は、岡部さんの奥様が「かっぱ」好きだからで、奥様手作りの「かっぱグッズ」も店の看板となっているのようです。

かわっては、アナログレコードのBGMが流れる店。6月、米子市にオープンしたコーヒースタンド、「0からコーヒー研究所」です。

0からコーヒー研究所 瀧山雅人 代表
「私は生産者の顔であったり、地域の特色であったり、そういうのに納得したもの(豆)を仕入れて自分で焙煎しています。」

南部町にあるもう一つの店で、瀧山さんが独学で研究している焙煎作業を見せていただきました。

はじめに傷んだ豆を手作業で丁寧に取り除きます。そして点火。クラシカルな焙煎機を巧みに操り、目と、鼻と、耳で、焙煎の具合を確認しつつ、絶妙なタイミングで、焙煎完了した豆を出します。

そして、焙煎した豆の状態が均一になるよう、もう一度、豆を選り分けます。

こうして手間暇かけて焙煎した豆が、およそ10種類。

オススメは、知り合いのインドネシアの農園から仕入れている豆。丁寧に抽出した香り高い一杯をいただきました。

谷口篤史 記者
「香りがいい…。ガツンとくる、でもスッキリ。雑味が無い。旨いです。」

瀧山さんを虜にする、コーヒーの魅力とは?

0からコーヒー研究所 瀧山雅人 代表
「焙煎に関して考えると、世界中のロースターが試行錯誤をして試してる。僕もこの南部町で同じことをやってて、南部町にいるんだけど世界のロースターと同じ考えでつながってるような感じがすごく魅力があって好きですね。」

コーヒーの世界は、果てしなく、広く、深いと話す、瀧山さん。自分に合う楽しみ方をぜひみつけてみて!とのことです。