2021年の長野県のブドウの産出額は418億円で、山梨県の499億円に次ぐ全国2位となっています。
日本一へのカギを握るのが「ぶどう三姉妹」ですが、その課題を取材しました。
中野市のブドウ農家=武田直人(たけだなおと)さん。
今年は雨が少なかった分、粒自体は小さいものもありますが、日照量が多かったため2022年よりも糖度が増しているいいます。

ブドウ農家 武田直人さん:
「間違いなく甘くて、おいしいものができていると思います」
ブドウの産出額が現在、山梨県次ぐ2位の長野県が日本一を取るためにポイントとされていのは「ぶどう3姉妹」など種なしで皮ごと食べられるブドウ。
中でも生産する「白・黒・赤」3色の「シェア」の改革です。
先日、行われた生産者の会議では・・・
担当者:
「シャインマスカットを作れば売れる時代は終わった。シャインマスカット一辺倒からの脱却が必要」

現在、県内のシェアはシャインマスカットなどの「白」が65パーセント。
ナガノパープルなどの「黒」が32パーセント。
新しいクイーンルージュなどの「赤」は2パーセントです。
他県でも同様の傾向にあるため、県ではクイーンルージュなどの「赤」の生産を増やしていけば、他の産地との差別化ができると考えています。

さらに新規参入や、栽培面積の増加で、均一な生産管理が難しく品質にばらつきが出ているとして、単価の高い高品質なものを安定して生産することももうひとつのポイントです。
ブドウ農家 武田直人さん:
「消費者に美味しいものを届けるというのを一番に考えていますので、味にこだわっていきたいと思っています」
JA全農長野 果実花き課 藤沢実係長:
「各JAの皆さんが一緒になって生産者に向けて講習会もしていますし、農協、行政、関係の皆さんが一体となって目標に向かって進めていくのが重要かなと思います」














