盗撮撲滅!競技団体の対策や“自衛”の動きとは…
須崎蓮記者
「アスリートの盗撮を防止するため競技団体、大会側はこうした対策を講じています」
会場内では注意喚起のアナウンスやスタッフによる定期的な巡回、通報用の張り紙を設置するなど選手が試合に集中できる環境づくりをしています。またビーチバレーではユニフォームについてもビキニタイプの水着以外の着用も認められるようになりました。
ビーチバレーボール 村上めぐみ選手
「短パンだったり、長いスパッツだったりを着用してもOKになりましたし、もうタンクトップを着ても大丈夫っていうルールになってきている」
こうしたスポーツ界の“自衛”の動きは夏の風物詩にも…
この夏の甲子園のアルプススタンド。青森代表の八戸学院光星のチアリーディング部の生徒たちの姿です。
八戸学院光星チアリーディング部顧問 野坂華子さん
「純粋に応援に来ている生徒たちを盗撮の被害にあわせたくない。未然に防げるものは防ぎたいというのが一番の思い」
これまでスカートでしたが今大会からハーフパンツに変更しました。生徒は人目を気にせずに応援できると語る一方でこんな本音も。
八戸学院光星チアリーディング部部長 久保田葉月さん
「やっぱりスカートの方がかわいいので前の方が気に入っていました」
ユニフォームを変えることが盗撮への一番の対抗策となっているのが現状です。
青森県では3年後に国民スポーツ大会の開催が決まっています。多くの選手たちが出場するこの大会に向けて関係団体も対応を急いでいます。
青森県スポーツ協会 蛯名友実事務局次長
「厳しいトレーニングを積んで大会本番に向けて準備を進めてきている。性的なハラスメントによってパフォーマンスを妨げられることは絶対にあってはいけない。性的ハラスメント防止の取り組みをしていくようにと機会を捉えて伝えていく」
2020年には日本オリンピック委員会や日本スポーツ協会などが共同で声明を発表。これまで以上に盗撮への対応を強化する方針を示していますが、選手たちが抱える負担は減っていないのが現状です。
ビーチバレーボール 村上めぐみ選手
「私は水着でやっている女性がかっこいいと思ってやっている。そういう問題で傷つく選手がいて辞めていくとかそれが影響して自分たちがやりたいものではないものを選ばざるを得ないのは自分たちは避けていきたい」
アスリート、競技団体、そしてスポーツを見る側も一体となった環境作りが必要です。
