2021年に収賄の罪が確定した別府市上下水道局の元幹部職員に対し、大分県別府市の上下水道局が8月31日付けで、支払った退職金全額の返納を命じたことがわかりました。
別府市上下水道局の元工務課長の男性は、在職中に業者から100万円の賄賂を受け取った罪で、2021年3月に有罪判決が確定しました。
別府市は今年4月に審査会を設置し、元工務課長に支払った退職金を返納させるかどうかの処分について諮問していました。
審査会は8月までに8回開催され、別府市上下水道局は答申を踏まえて、支給した退職金を全額返納させる命令を8月31日付けで出しました。
有罪判決から2年半が経過していることに対し、別府市上下水道局の田原誠士総務課長は「慎重に進めた結果、時間がかかった」と話しています。