全国的に厳しい残暑が続く中、野菜にも影響が出ています。
異常な暑さ 農作物の影響は?
高柳光希キャスター:
今日、午前9時頃に農園に取材に行ってきましたが、9月とは思えない暑さの中で作業をされていました。そして、農家の戸張さんは「25年、農業をしていてこんなに暑いことはない」と話していました。一方で、暑さの影響をあまり受けないものもあります。

それが、秋の味覚の「栗」です。愛媛県・鬼北町は栗の産地で、8月下旬から出荷を始めています。JAえひめ南によると「春に受粉が上手くいき、夏の暑さの影響はほとんどなかった。価格は前年並み」ということです。担当者は「若干小さいが非常に品質の良い栗が出来ている」と話しています。
続いては、お米の生育状況を見ていきます。

やや良 北海道など▼5道県
平年並み 秋田など▼34都府県
やや不良 広島など西日本▼7県
全国的に平年並みが34都府県ありますが、西日本にはやや不良という場所もあります。
農林水産省によると「天候に恵まれた地域がある一方で、大雨や台風などの影響が見込まれる地域もある」ということで、西日本は不作のところもあるようです。
井上貴博キャスター:
お店側も大変で、これだけ暑いと店頭に野菜を置いているだけでも例年より劣化が早くなってしまう。生産者としても、もう今の時期って秋・冬野菜のケアに行きたいけれども、暑すぎて、種まきすらできないということもあるそうで、そうすると夏野菜だけではなくて、秋・冬相当ダメージが長いのではないかと思います。
日比麻音子キャスター:
これから実りの秋を迎えるはずなのに。良くできているものもあるということですが、いわゆる"旬"みたいなものが、もうないのかなって不安になってきましたね。
高柳キャスター:
取材先の戸張さんも(本来ならば)「10」種を植えたいところ、まだ「1」も植えられていないという話もしていました。