明日起こるかもしれない巨大地震、特に危惧されている地震とは

※片岡教授
「日本には、地震調査研究推進本部という機関が政府にあります。そこでは地震が起こる確率を評価しています。青森県周辺ですと、青森県東方沖、および岩手県沖北部 ここを一つの領域として、今後30年間の発生確率が10から30%と評価されてます。これはかなり高い確率です」

「これは簡単に言いますと、1968年十勝沖地震の再来でして、このような地震はおおよそ100年に1回起きてますので、前回が1968年度とすると今世紀半ばに起こるということになります」

この地震がさらに広範囲のものになるという予測もあるそうで…

※片岡教授
「この地震はマグニチュード8程度と言われてますが、ひょっとしたらマグニチュード9程度になるかもしれないということが考えられていて、その被害想定が2022年発表された「日本海溝・千島海溝周辺海溝型地震による被害想定」になります」

「この被害想定によりますと、マグニチュードは9.1として、太平洋側では震度6強を観測し、青森県内の広い範囲で震度5強を観測すると予想されています」

※片岡教授
「人的被害は、季節や時間帯にもよりますが、冬の夕方ですと、予想される死者数は5万3000人となっています。特に海溝型の地震はプレート運動に伴っているので、間違いなく起こります。ですから結局安心はできないってことになりますんで、常日頃から防災対策を講じておくことが重要だと思います」

マグニチュード9となると東日本大震災と同じレベルの地震になりますので、そういった地震が今後30年以内に最大で30%の発生確率というのは怖いですよね。
さらには片岡教授によりますと、今後30年以内に起こると予想されている地震は、これだけあります。中でも、「沈み込んだプレート内の地震」は、地域は特定できませんが、日本海溝沿いで60%から70%という数字となっています。

地震の発生確率1%…実は全然安心ができない数字 日ごろの防災対策が重要

一方で、内陸部で予想されている地震は1%前後になっています、そんなに高くとないように思われますが、実はこれ全然安心ができない数字なのです。
というのも、阪神淡路大震災を引き起こした兵庫県南部地震の発生直前の確率を求めてみると、なんと0.02%から8%だったそうなんです。それでも起きていますので、この数字が低いからといって地震が起きないというわけでは決してないのです。

やはり常日ごろの防災対策が重要になってきます。