JR草薙駅(静岡県静岡市)の目の前にある焼肉屋「ホルモンわっしょい」。誰でも気軽にお祭り気分で焼肉を楽しんでほしいと、2020年9月にオープンしたホルモン専門の焼肉屋さんです。実はこのお店、静岡市にある行列の絶えないラーメン店「麺や厨」の代表、天野洋平さんが手がけているんです。

<ホルモンわっしょい店主 天野洋平さん>「静岡のブランド牛”静岡そだち”の内臓を一頭買いしていて、価格も抑えられるし、なかなか単体では手に入らない貴重な部位も1頭丸ごと買うことで手に入る」

 こちらは一頭買いでなければ入手困難な和牛のタン。抜群の鮮度と、ひと味違うコリコリとした食感がたまらない逸品です。意外とホルモンだと知られていないのがハラミ。適度な脂のノリと、味と食感の良さから、近年焼肉屋で人気となっています。店の名物は特選盛り合わせ。牛、豚、鶏の9種類のホルモンが味わえます。

<天野洋平さん>「様々な部位を少しずつ食べ比べのような感じで、最初に(特選盛り合わせを)注文してもらって、そこでお気に入りを見つけてから単品を注文するとか。こんな味になるんだという発見が私にもあったので、それみなさんに伝えられたらということと、命をいただいているので、何も捨てることなくすべてを使い切りたいという思いがある」

人気ラーメン店の店主の天野さん。一体なぜ焼肉屋を開いたのでしょうか?

<天野洋平さん>「私自身が草薙に住んでいて、焼肉屋がゼロになるという時期があり、私自身、焼肉が大好きなので寂しいという思いがあり、誰もやらないなら僕がやろうと」

天野さんの焼肉への熱意は学生時代の体験から生まれました。

<天野洋平さん>「私は家が裕福ではなかったので、自分でアルバイトするまで焼肉は鶏だと思っていた。家でやる焼肉は鶏肉だったので、初めて高校生のときにアルバイトをして外で焼き肉を食べた時に美味しくて美味しくて、なかなか感動することはないけど、焼肉・牛肉というのは感動する。手ごろな価格だけど本物っていうものを学生たちに食べさせてあげたい」

ホルモンわっしょいの〆の逸品がこちら。焼肉の後でもぺろりと食べられるあっさり醤油味の中華そば。「厨」と同じ自家製の細麺を使用し、出汁は牛のホルモンからとっています。

<天野洋平さん>「いろいろ試行錯誤したんですが、少し余ってしまう食材があって、これで出汁をとってみたらどうかという発想になり、そうしたら思いのほか美味しくて、そこに和風の出汁を混ぜるというダブルスープになっている。私自身、もう少し手軽に行ける焼肉屋があればと小さいころから思っていて、きょう焼き鳥行こうよとか、お好み焼き行こうよみたいな感覚で、きょうあそこの焼肉行こうよという形になればいいなと」