強い台風11号は、3日にかけて強い勢力で先島諸島にかなり接近する見込みです。また、南鳥島近海にある台風12号は、4日には熱帯低気圧に変わる見込みですが、日本列島に湿った空気をもたらし、各地で大雨となるおそれもあります。
さらに、次の「台風の卵」となる熱帯低気圧も控えていて、今後の動向に注意が必要です。

まず、台風11号についてです。

強い台風11号は、1日正午には沖縄の南の北緯22度00分、東経128度55分にあって、1時間におよそ15キロの速さで西北西へ進んでいます。
中心の気圧は980ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は35メートル、最大瞬間風速は50メートルで、中心から半径55キロ以内では風速25メートル以上の暴風となっています。また、中心の北東側330キロ以内と南西側220キロ以内では風速15メートル以上の強い風が吹いています。

その後の詳しい進路予想です。

2日午前0時には強い勢力を維持したまま宮古島の南東約310キロにあって、西北西に15キロの速さで進みます。
中心気圧 975ヘクトパスカル、中心付近の最大風速 35メートル、最大瞬間風速 50メートル。

2日正午には強い勢力を維持したまま石垣島の南東約170キロにあって、西北西に15キロの速さで進みます。
中心気圧 975ヘクトパスカル、中心付近の最大風速 35メートル、最大瞬間風速 50メートル。

3日午前9時には台湾にあって、西北西に20キロの速さで進みます。
中心気圧 980ヘクトパスカル、中心付近の最大風速 30メートル、最大瞬間風速 45メートル。

4日午前9時には台湾海峡にあって、西北西にゆっくり進みます。
中心気圧 994ヘクトパスカル、中心付近の最大風速 20メートル、最大瞬間風速 30メートル。

5日午前9時には熱帯低気圧に変わって、華南を西にゆっくり進みます。
中心気圧 998ヘクトパスカル。

強い台風11号は、3日にかけて強い勢力で先島諸島にかなり接近する見込みです。先島諸島では、暴風や高波に厳重に警戒してください。沖縄本島地方では、2日にかけて高波に警戒してください。

続いて、台風12号についてです。

台風12号は、1日正午には南鳥島近海の北緯21度10分、東経151度30分にあって、1時間におよそ30キロの速さで北西へ進んでいます。
中心の気圧は992ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は25メートル、最大瞬間風速は35メートルで、中心の北東側390キロ以内と南西側220キロ以内では風速15メートル以上の強い風が吹いています。

今後の詳しい進路予想です。

2日午前0時には南鳥島近海にあって、北西に35キロの速さで進みます。
中心気圧 994ヘクトパスカル、中心付近の最大風速 23メートル、最大瞬間風速 35メートル。

2日正午には小笠原近海にあって、北西に35キロの速さで進みます。
中心気圧 998ヘクトパスカル、中心付近の最大風速 20メートル、最大瞬間風速 30メートル。

3日午前9時には父島の北西約330キロにあって、北西に30キロの速さで進みます。
中心気圧 998ヘクトパスカル、中心付近の最大風速 18メートル、最大瞬間風速 25メートル。

4日午前9時には熱帯低気圧に変わって、日本の南を西北西に25キロの速さで進みます。
中心気圧 1002ヘクトパスカル。

そして、次の台風の兆候も見えてきています。

石川博康 気象予報士
「気になるのが次の台風です。
海外の予想を見てみると、ヨーロッパの予想ではまとまった雨雲が6日頃から本州付近に近づいてくる見込みです。
またアメリカの予想では、台風の渦のようなものが日本へと近づくものもあります。特に日本の南の海上で5日朝にみられる渦は、その後北上を続け、6日ごろ四国から九州にかけてかなり近づく予想となっています。
9月になると日本列島が台風の通り道になるケースが増えてきます。
引き続き最新の情報に注意するようにしてください。」