藤井聡太七冠の偉業達成となるのでしょうか。31日午前9時に開幕した「王座戦」五番勝負。「永瀬王座」に挑むシリーズです。勝負は夜には決まる見通しです。

(藤井七冠)
「いつもより多くの方に来て頂いているので、緊張感はある。対局に臨む上でこれまでと違った特別なことができるわけではないので、これまでの対局を踏まえて少しでも成長したところを見せられれば」

藤井七冠が勝てば、前人未到の将棋の“8大タイトル全制覇”となる注目の王座戦五番勝負。

挑む相手は、タイトル4連覇中の永瀬拓矢王座。永瀬王座にとっても、今回防衛すればタイトル5連覇となり、史上3人目の「名誉王座」獲得がかかっている決して負けられない大一番です。

(永瀬王座)
「実績と勢いと実力を兼ね備えている藤井七冠でとても厳しいとは思うが、皆様に良い将棋をお見せできれば」

開幕戦の注目ポイントはどちらが「先手」となるか。今年度、藤井七冠は先手番では12勝0敗と一度も負けていないのです。勝敗に少なからず影響を及ぼす気になる結果は…

(記録係)
「“と金”が3枚なので藤井七冠の先手でお願いします」

運を味方につけた藤井七冠の先手で始まった王座戦。対戦相手の永瀬王座は、藤井七冠がプロデビューして以来、練習将棋で対局を重ねてきた勝手知ったる、いわば”パートナー”です。