さらに海外産の飼料代も、ロシアのウクライナ侵攻や円安により高騰が続いていて、この牧場ではウイルス禍前と比べると年間で2000万円ほど飼料代が増えているといいます。
【齋藤牧場 齋藤勇斗さん】
「乳代が全て飼料のお金に支払いにまわっていくような感じで、今が限界という人がかなりいると思います」

新潟県内では2021年4月以降、29軒の酪農家が廃業しています。
この厳しい現状を受けて先週、新潟県内の酪農家らが緊急の集会を開き、県産牛乳の消費拡大を訴えました。
さらに酪農家に呼び掛けたのが、“飼料の地産地消”です。

【新潟県酪農業協同連合会 藤田毅 代表理事】
「輸入飼料に頼りすぎた構造を今こそ転換し、飼料作物生産に耕畜連携で本格的に進むべき」