猛暑の影響を受けているのはイネなどの作物だけではありません。家畜へも被害が拡大しています。特に新潟県内の酪農家は円安などによる原材料費高騰に加えてこの夏の猛暑が追い打ちをかけています。
【齋藤牧場 齋藤勇斗さん(42)】
「体中で呼吸するような感じが始まってしまっているので、これがもっと悪化してしまうと餌も全く食べなくなってしまう」

新潟県新発田市で乳牛63頭を飼育する酪農家 齋藤勇斗さんは、この夏の猛暑は牛にも大きな影響が出ていると指摘しています。
【齋藤勇斗さん】
「夜が冷えないので、一日の疲れが取れないというか…乳量もやっぱり減ってしまう」
牛の体力がなくなり、減っている『乳量』。
例年、夏場は1日1600キロほど搾乳できるものの、今年は1400キロほどに。
その暑さによる乳量減少とともに経営を圧迫しているのが、牛たちの暑さ対策のためフル稼働している扇風機などの電気料金です。

【齋藤勇斗さん】
「今年は特に電気代の高騰が大きいので、今年は高ければ60万円台に入るのかな」