【8月30日の会見・全文】

(Q.王座初挑戦ですが改めて挑戦できたことの心境と、王座戦のイメージを教えてください)

王座戦でも初参加の時にベスト4まで進むことができたんですけど、それ以降はなかなかチャンスを作れていなかったので、今期挑戦できたことはすごく嬉しく思っていますし、五番勝負に向けて楽しみな気持ちが大きいです。

(Q.藤井七冠にとって八冠制覇がかかるシリーズになりますが、インタビューなどでは「あまり意識されない」と口にされています。挑戦を決めてから王位防衛戦も一段落して、徐々に気持ちの変化などはありますか?)

自分自身もこのような機会を迎えられるとはあまり思っていなかったですが、八冠に挑戦できるのは本当にすごく貴重な機会かなと思ってるので、注目していただける舞台にもなるので、それにふさわしい将棋が指せるように頑張りたいなと思っています。

(Q.対戦相手の永瀬王座にとっては名誉王座もかかるシリーズになります。互いに記録のかかるシリーズで、永瀬王座と大舞台で指せることについてはどう思われていますか?)

永瀬王座とのタイトル戦は昨年の棋聖戦に続いての2回目となりますけど、その時私にとっては防衛戦という形だったので、今回自分が挑戦して永瀬王座とタイトル戦で対局できるのはすごく嬉しいですし、永瀬王座に普段から研究会をやっていただいていて、棋風なども知っているところが多いので、全力でぶつかっていけたらなと思っています。

(Q.永瀬王座との対戦では、特に序盤の駆け引きなども注目されると思いますけれ
ど、この前も「序盤で自分から工夫をしていきたい」というようなことをおっしゃっていましたが、そのあたりの準備などはいかがでしょうか?)

永瀬王座は本当に序盤からすごく洗練されていますし、やっぱり研究会で対局を重ねて、お互いの棋風や考えなどやっぱり知っているところもあるので、そこから
さらに工夫したところや成長したところも出せるかどうかというのがポイントかなと思っています。第1局は先後がわからないですが、先手後手どちらになった場合も一応想定して考えてきました。

(Q.改めてどういうシリーズにしたいか抱負を聞かせてください)

本当にすごく注目していただけるシリーズになったなと感じているので、シリーズを通して自分のベストを尽くして良い将棋ができるように戦っていきたいなと思っています。