日本の伝統文化や歴史を発信することで海外からのさらなる誘客を図ろうと、岩手県二戸市で30日、外国人モニターを招いたツアーが行われました。伝えたのは地域特産の「漆」にまつわるストーリーです。

ツアーに参加したのはイギリスと香港から招かれた外国人モニター4人です。
このツアーは、2020年に文化庁が「奥南部漆物語」として「日本遺産」に登録した、安比川流域で展開される漆の採取から漆器の製造までの漆文化を体験してもらおうと、IGRいわて銀河鉄道などが企画しました。
ツアー2日目の30日は、参加者が職人による漆かきを見学したほか、天台寺で寺院と漆の関わりも学びました。
参加者は学芸員の説明に耳を傾け、写真を撮りながら、漆にまつわるストーリーを感じ取っていました。

(香港からの参加者)
「漆の森とか漆の作り方、切り方、採り方とか見て、本当に難しい学問が入っているんですよね。感心しました」

IGRいわて銀河鉄道は、9月にもツアーを予定していて、ツアー参加者の感想や意見を生かして、商品化を進めます。