会見を見た当事者の元Jr.「正直言いまして、大変驚いています」

――当事者の方はどのように会見を見たのでしょうか。元ジャニーズJr.で、性加害問題当事者の会の二本樹顕理さんにお話を伺います。

二本樹顕理さん:正直言いまして、想像以上の報告内容で大変驚いています。調査に基づく事実をしっかりと踏み込む形で伝えていただいて、私自身、最初は半信半疑だった部分もあったんですけれども、被害者の気持ちも非常に反映されているなと思いました。

――ジャニー氏について「多数のジャニーズJr.に対して長期間にわたって広範に性加害を繰り返していた事実が認められた」と特別チームは認定しました。ここに関しては。

二本樹顕理さん:やはりそうですね。私達も被害に遭ってからだいぶ年数も経っておりますし、性加害という非常に証明が難しいものであったと思うんですけれども、当初から再発防止特別チームの方々は、性加害があったものとして調査を行うとおっしゃってくださっていたので、それを初志貫徹してくださったっていうのには非常に感謝を覚えます。

――国連の人権理事会によると被害者は数百人にも上るのではないかという指摘もあるんですが、このあたりに関しては二本樹さんはどんなことを感じますか。

二本樹顕理さん:実際、私達当事者の会も被害規模はもっと大きかったものだと思っております。ただし特別チームによる調査は3か月というものであったようですし、数はある種妥当なのかなと感じる部分もあります。