■MLB フィリーズ 12-7 エンゼルス(日本時間30日、シチズンズバンク・パーク)

エンゼルス・大谷翔平(29)が敵地で行われたフィリーズ戦に「2番・指名打者」で先発出場。今季38度目のマルチヒットをマークするなど5打数3安打2打点で打率は.307となった。

エンゼルスは先発のT.アンダーソン(33)が2度のシーズンMVPを取ったことのあるB.ハーパー(30)に2試合連続ホームランを浴びるなど3被弾で5失点。さらに中継ぎ陣も2被弾でこの試合5本のホームランを浴び12失点。133試合を終えたエンゼルス(ア・リーグ西地区4位)は、63勝70敗で借金は今季ワーストの7となった。

大谷はこの日も試合前にフィリーズのマスコット「フィリー・ファナティック」に2試合連続で絡まれた。大谷がベンチ前でハットを振っているとマスコットが寄ってきてスケッチブックに大谷の打撃シーンを描き「ファナティックは翔平が大好き」と告白され、大谷は満面の笑みを浮かべていた。

フィリーズの先発は今月10日(日本時間)のナショナルズ戦でノーヒットノーランを達成。昨季はエンゼルスに所属して、大谷とはオフにはサイクリングまで一緒に行くなど親交が深っかたM.ロレンゼン(31)。

大谷は1回、無死一塁で迎えた第1打席、カウント1-1から甘く入ってきたスライダーにバットがやや遅れて出てきてサードへのファウルフライ。1対1の同点で迎えた3回、1死二塁、チェンジアップで完全にタイミングを外され、バットの先に当たりボテボテのゴロ。これがピッチャー内野安打、2試合連続安打を放ったが1、2打席とも打撃フォームを崩されている。

5回、1死三塁でまわってきた第3打席、前の打席で崩されたチェンジアップに泳がされたが体を上手く残して腕だけでライト前へタイムリーヒット。今季93打点目で打点トップに4打点差に迫った。2打席連続安打で今季38度目のマルチヒットもマークした。

さらに2死二、三塁と大谷は2塁に進むと5番・L.レンヒーフォ(26)の打席で3塁に盗塁を仕掛けたが、フィリーズのキャッチャー、JT.リアルミュート(32)が座ったまま3塁へ送球。クロスプレーとなったがアウト、メジャー最強キャッチャーの前に今季6度目の盗塁失敗となった。

5対8と3点を追う7回の第4打席、フィリーズ2人目、左腕のJ.アルバラード(28)、1球目を狙って積極的に打っていったが158キロのストレートに詰まらされライトライナーに倒れた。9回の第5打席は2死二塁から右中間へタイムリー2ベース。今季14度目の3安打、そして94打点目を挙げてトップに3打点と迫った。