福島第一原発の処理水を海に放出して以降、中国から迷惑電話が相次いでいる問題で、福島県内の公共施設だけで、これまでに2千件を超える電話があったことが分かりました。

警察によりますと、迷惑電話は処理水が海に放出された8月24日から始まり、飲食店などを中心に県内全域で確認されています。

このうち、福島市は27日までに、市内の公立学校や文化施設など公共施設で、合わせて770件の電話があったことを明らかにしました。そのうち99%が中国の国番号を示す「86」で始まり、「カク」「ショリスイ」や「バカ」などといった内容だったということです。

また、県庁にも28日までに1000件を超える電話があったということです。このほか、郡山市やいわき市など7つの市でもあわせて500件以上あり、県内の公共施設だけで、2200件を超えることが分かりました。県が、各自治体の実態調査を進めています。