藤原さん:
円安の影響をすぐ受けるのでコロナ前から比べると3分の1くらい(3割)は上がっている。苦しいです。

こちらでは全部で7種類あるエサのうち4種類が外国産です。外国産は国際情勢の悪化や円安で徐々に高騰し、価格は去年との比較で2倍近くになったものもあります。

藤原さんの農場では去年1年間のエサ代がコロナ禍前の2019年に比べおよそ600万円増加したということです。

メインの収入となる生乳の出荷料金は今月から1キロ当たり最大10円上がったものの、高騰が続く飼料やほかの経費はまかないきれないといいます。

ファーム藤原 藤原祐一郎代表:
収入から経費をひいた額の残りは微々たるもので(買取価格が)上がってもまた経費があがり追いつかないような現状なので、どこまでこれが続くんだろうという不安がある。

北杜市内の酪農家は新型コロナの拡大前は13軒ありましたが現在は7軒と半数近くに減り、このうち3件は今年に入って相次いで廃業しました。

県内有数の酪農地帯はかつてない危機に陥っています。