きょう29日も厳しい残暑の1日となりましたが暑さに苦しんでいるのは人だけではありません。

山梨県北杜市の牛舎では暑さで牛が病死する異例の被害も出ていて高騰するエサ代に加え経営に大きな打撃となっています。

北杜市高根町のファーム藤原です。こちらではおよそ50頭の乳牛を飼育していますが、猛暑で大きな打撃を受けました。

ファーム藤原 藤原祐一郎代表

ファーム藤原 藤原祐一郎代表:
牛が2~3頭、病気になってそのまま死んじゃったりとか、死んじゃうまでいくのは珍しい。

甲府地方気象台によりますと北杜市大泉は先月の最高気温の平均が30.8度で平年に比べ3.5度高くなりました。

また、30度以上の真夏日は平年の2倍以上となる21日にのぼります。

牛は高温に弱く、暑さによる熱中症が原因の病死が相次ぎ、ひと月あたり3トン近くの生乳が生産できなくなったということです。

藤原さん:
だいたい息が荒くなって腹で呼吸するようなのは毎年ありましたけど、今年はそういう極端な病気が出た。暑さは天敵ですよね。

大型の換気扇をフル稼働

藤原さん:
日中はこれを入れてあげて全開にまわしてあげてという感じで。

しかし酪農家の苦悩は「暑さ」だけではありません。