雨音以外聞こえず 前も見えず


(記者)
「愛知県豊橋市です。線状降水帯の影響で非常に激しい雨が降り、視界もかなり悪くなっています」


ことし6月、台風2号の接近に伴って線状降水帯が2度発生し、豪雨で愛知県豊橋市や豊川市の広い範囲が冠水しました。このときの1時間の最大雨量は、愛知県新城(しんしろ)市で記録した「69ミリ」です。

(記者)
「名古屋市中区に来ています。猛烈な風とともに、激しい雨が降っています」

8月中旬、東海地方の各地に大雨をもたらした台風7号。鳥取県では一時、「大雨特別警報」が出されるほどの猛烈な雨を記録しましたが、このときの1時間の最大雨量は鳥取市佐治町の「97.5ミリ」でした。


これまで日本国内で記録された1時間の最大雨量は、41年前の「長崎豪雨」で記録された「1時間187ミリ」(長与町役場)です。

防災科学技術研究所では、これをはるかに超える、1時間雨量300ミリの豪雨を体験できます。天井にあるノズルから水が放出されます。

(記者)
「雨が強く打ち付けて音が全く聞こえません。視界も悪く全く前が見えません。恐怖を感じます」

(体験した見学者)
「雨が強いときは家の中でじっとしていた方がいいと思った」
「歩きにくかった」
「強い雨が降ったらすぐ逃げる。視界が悪く音が聞こえないのが怖い。この距離でも話にくいので怖いかもしれない」

「見えない」「聞こえない」という状態で、一体どうやって助けを求めればいいのでしょうか。