■第19回世界陸上競技選手権大会 第8日(日本時間27日、ハンガリー・ブダペスト)
男子4x100mリレーは決勝が行われ、日本が5着でゴールし、惜しくも2大会ぶりのメダルには届かなかった。タイムは37秒83。アメリカが金メダル。
前日の予選(1組)を37秒71の3着で突破した日本は、1走・坂井隆一郎(25、大阪ガス)、2走に栁田大輝(20、東洋大)、3走に小池祐貴(28、住友電工)、アンカーはサニブラウン・アブデル・ハキーム(24、東レ)の布陣で挑んだ。
日本は9レーン。隣の8レーンは前回銀メダルのアメリカ。まずは1走の坂井が好スタートを切ると、2走の栁田にスムーズにバトンが渡り、直線でアメリカのF.カーリー(28)に迫る快走をみせた。3走の小池がしっかりとコーナーで上位チームに食らいつき、最後はアンカー・サニブラウンへ。しかしバトンを受ける際にサニブラウンが後ろを振り向く痛恨のタイムロス。最後の追い上げをみせるも3位ジャマイカに0秒07及ばず、5位でフィニッシュ。
レース後「メダルを獲るというところは狙っていたので、そこができなかったのは悔しいレースだった」と坂井。20歳の栁田は「まだまだ力をつけたいなと思います」と悔しがった。小池も「攻めた結果あまり上手くいかないところがあって悔しい。チームとしては良かった」。サニブラウンは「悔しい気持ちを生かして、次、オリンピックありますし、東京世界陸上もあるので、それまでにしっかり調整して皆で次は金メダルを取れるように頑張りたい」と最後は力強く話した。
前回オレゴン大会では坂井、鈴木涼太、上山紘輝、栁田で挑んだが、予選でバトンミスにより失格となった。今季は7月のダイヤモンドリーグ・ロンドン大会(坂井、栁田、小池、上山が出場)で、今季世界最高タイ(当時)の37秒80をマークし、今大会の出場権を獲得。
世界陸上では17年のロンドン大会で初の銅メダルに輝き、19年ドーハ大会では37秒43のアジア新記録で2大会連続の銅メダルを手にした。この日、快走をみせ5位入賞となったが、惜しくも2大会ぶり3度目のメダルには届かなかった。
【男子4×100mリレー 結果】
金メダル アメリカ 37秒38
銀メダル イタリア 37秒62
銅メダル ジャマイカ 37秒76
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5位 日本 37秒83