子どもの異変…早めに相談を

さらに遅刻欠席が増える、体調不良を訴えやすい、朝の支度に時間がかかる、というようにようすがこれまでと違う場合は、早めにスクールカウンセラーなどに相談するよう呼びかけています。
不登校、小中学生で過去最多に
2020年度、文部科学省が県内すべての小・中・高校など524校を対象に行った調査によると、30日以上欠席し、不登校になった児童・生徒は、小学生が807人、中学生が1796人、高校生が348人、あわせて2951人でした。数値を比較できる2009年以降、小、中学生で過去最多となっています。
春日准教授
「別に子どもたちが怠けて行かなくなっているわけじゃないし、親の関わりがどうのこうのでもない。やっぱり今の時代に合わせた、いろんな学校のあり方だったり学び方だったり、子どもへの関わりをもっと周りの大人たちも考えていかないといけないだろうなと思いますけどね」
不登校は、どの子どもにも起こりうるといいます。
春日准教授
「それはその子の原因だけじゃなくて、いろんな環境の面も含まれています。仕方がない、そういうことあるよねっていうのを周りが理解することも必要かもしれないですよね」
夏休み明けは子どもの自殺が増える

気になる調査結果もあります。自殺対策白書(内閣府)によると、40年間のデータで18歳以下の自殺者数が最も多い日は9月1日、ついで4月上旬となっています。長期休業が明けた直後に自殺が増える傾向があります。
春日准教授
「本当に、もう学校に行く、行かないっていうのが、命のことにもつながるぐらいに大変な場合ももちろんあったりするので、学校が始まって1週間というよりも、学校が始まる前ぐらいにすごくしんどい子は、しんどいのがどんどん募るとは思いますね」
子どもの幸せを最優先に
若者や子どもがいじめなどが原因で自殺する場合、実行に移すまでの期間が短いため、早めにSOSを察知することが大切といいます。
春日准教授
「子どもが一番大事だからですね。子どもの幸せを最優先したらいいと思います」
学校に行く・行かないどころでなく、命にも関わる深刻なケースもありうるということで、子どもの表情などの小さな変化を見逃さないようにしたいですね。相談は気軽にスクールカウンセラーまで。
また、山口大学大学院の臨床心理センターでも受け付けています。電話で予約が必要で、相談料は1回1000円からです。(月~金曜、午前10時~午後5時、083-933-5457)














