まもなく10号発生 さらにその“次の台風”発生の可能性も

現在、日本の南の海上には台風の“予備軍”ともいえる雲のまとまりが複数存在しています。このうち気象庁は、マリアナ諸島付近にある熱帯低気圧が24時間以内に台風になる可能性があるとして5日先までの進路予想を発表しています。

この10号になるであろう熱帯低気圧は北上して日本の東の海上へ進み、その後は北海道の東の海上に達した後は東寄りへと進む予想です。
気象庁や海外モデルのいずれの予想も、そこまで発達はしない見込みで、29日には温帯低気圧へと変わるとみられています。

さらに南の海上には、もう一つ、別に雲がまとまってきているエリアがあります。まだ熱帯低気圧としても解析はされていませんが、海外予報モデルの数値予報結果では、今後、熱帯低気圧としてまとまって北上することを示唆するデータもあります。

ヨーロッパ中期予報センターは、ある予想時刻の48時間以内に、その場所から300キロ以内を熱帯低気圧が通過する確率を公表しています。
28日(月)9時の予想を見ると、フィリピンの東海上で確率が非常に高くなっているのが台風9号、また日本の東の海上へのびる確率が高くなっているエリアが台風10号になるとみられる熱帯低気圧によるものだとみられます。
この時点では、黄色い丸い点線で囲ったエリアに対応して確率が高くなったとみられるエリアはありません。

ただ、その先の9月3日に予想される確率を見てみると、日本の南の海上に確率が高くなっているエリアが現れます。
これがおそらく黄色い丸い点線で囲ったエリアの雲がまとまって熱帯低気圧となったことで確率が高くなっていることを示す予想です。
まだ、かなり先の予想で大きな予想の誤差を含んでいるため、必ず熱帯低気圧が発生するとは言えませんが、しばらくは日本の南の海上から目が離せない状況が続きそうです。