富山の県産米で、早生品種の「てんたかく」の初検査が24日砺波市で行われ、すべて1等に格付けされました。一方、ことしは猛暑の影響でひびの入った「胴割れ米」の比率が多くなっています。
検査が行われたのは、これまでの「てんたかく」を高温に強い、大きな粒に改良した「てんたかく81」です。24日は、JAとなみ野の検査員が8月17日から20日にかけて砺波市内で収穫された約13トンについて粒の大きさや形などのできばえを調べました。
検査の結果、粒揃いなど品質は平年並みですべて1等に評価されました。しかし、猛暑が続いた影響で米の粒にひびが入る「胴割れ米」が例年は2%ほどのところ、今回は5%と多くなりました。
また、この暑さで主力品種の「コシヒカリ」も色が白く濁った粒が増え、品質が落ちている可能性があるということです。
JAとなみ野・清原一郎次長:
「収穫してモミをむいてみなければわからないのですが、おそらく白いんだろうなと。近年も、どうしても高温による白未熟粒が多くなっているので、ことしの25日間猛暑が続いている影響はかなり心配している」
「てんたかく」は26日から砺波市内で販売される予定で、主力品種「コシヒカリ」は例年より5日ほど早い9月初めから収穫が始まります。