■第106回日本選手権・3日目(11日 大阪・ヤンマースタジアム長居)

7月の世界陸上オレゴンの日本代表選考を兼ねた日本選手権は大会3日目が行われ、女子800m予選3組の田中希実(22・豊田自動織機)が2分04秒13で決勝進出を決めた。田中は予選全体1位で通過したが、世界陸上の参加標準記録(1分59秒50)を突破できず、12日の決勝で記録突破と3位以内を狙う。

前日は1500mの決勝で3連覇を達成し、1つ目の世界陸上代表に内定した。レース後「800mでもしっかり入賞して、5000mでは(世界陸上内定の)権利を取りに行く」と意気込んでいた田中は、最終日の12日、800mと5000mの2つの決勝レースに挑む。

田中は5000mですでに参加標準記録を突破しているため、決勝で3位以内に入れば条件を満たし代表に内定する。だが、800m決勝と5000m決勝の間隔は約75分しかなく、田中はこの超ハードスケジュールの中、どのような走りをみせるのか注目される。