■第106回日本選手権・3日目(11日 大阪・ヤンマースタジアム長居)

7月の世界陸上オレゴンの日本代表選考を兼ねた日本選手権が11日、大阪・ヤンマースタジアム長居で行われ、男子3000m障害決勝で東京五輪7位入賞の三浦龍司(20・順大)が8分14秒47で連覇を果たし、世界陸上代表に内定した。

すでに世界陸上の参加標準記録(8分22秒00)を突破していた三浦は、以前、日本選手権の目標について「世界陸上代表を決めるために順位を取らないといけません。そこは死守したい」と話し、この日は3位以内に入れば代表内定という中でレースに挑んだ。

雨が強く降る中、スタートから三浦がレースを引っ張った。最初の1000mを2分43秒と日本新記録のペースで進めると、2000mを過ぎ、ギアを上げた。ハードルに足をかけず、またいで越えていき、後続を突き放した。自身の日本記録更新とはならなかったが8分14秒47の好タイムで2連覇、優勝で世界陸上代表内定を決めた。

三浦は順大入学後、3000m障害で国内選手に敗れておらず、昨年は5月のREADY STEADY TOKYO(8分17秒46)、6月の日本選手権(8分15秒99)、7月の東京五輪予選(8分09秒92)と日本記録を3回更新。東京五輪決勝では日本人初の7位入賞を成し遂げた。今季も5月のゴールデングランプリは8分22秒25で2位に5秒以上の差をつけていた。

2位の青木涼真(24・Honda)は8分20秒09で自己ベスト更新。参加標準記録を突破し、三浦とともに代表に内定した。