新潟県長岡市の特産『大口(おおくち)れんこん』は、しゃきしゃきとした歯ごたえと甘味が特長のブランド野菜です。
しかし農家は、収穫前の“美味しい”れんこんばかりを狙って食べるカモに、20年以上もの期間、頭を悩ませてきました。なんとかしようと、大学や行政とタッグを組んで打ち出した対策の効果とは?
“ブランド野菜”が狙われる
新潟県長岡市 中之島地域の特産「大口れんこん」を長年育てている高橋秀信さん。
相次ぐ「れんこんの被害」に頭を悩ませていました。本来なら先っぽに付いているはずの“やわらかい部分”が何者かによってかじられ、黒く変色してしまっているのです。

【大口れんこん生産組合 高橋秀信 組合長】
「足で全部泥をどかして、れんこんの先端についていた柔らかい部分を先に食べて、それがなくなると大きい“親”の部分も全部食べるんですよ…」
その正体を調べてみると…見つけたのは、“れんこんの田んぼ”の中で連れ添って泳ぐ2羽の鳥。

さらに別の場所でも群れになった鳥が、田んぼから一斉に飛び立っていきました。
真夜中に大口れんこんを食べる“犯人”。それは「カモ」でした。
どうしてカモは“れんこんの田んぼ”を狙うのでしょうか?