夏の甲子園で、岡山県勢11年ぶりとなるベスト8を成し遂げた、おかやま山陽高校です。甲子園での戦いを終え、一夜明けたきのう(20日)ふるさとに戻ったチームを、母校の生徒らが拍手で出迎えました。

20日(日)、浅口市のおかやま山陽高校には、ナインを祝福しようと生徒ら約400人が集まりました。

(渡邊颯人主将)「みなさんの声援のおかげで、自分たちのチーム目標である『甲子園3勝』を達成することができました。本当にありがとうございました」

(堤尚彦監督)「自分たちのチームは本当に自慢できるなと。すごいチームになって、もう言葉が出ないです」

聖地での初戦。岡山大会を制した打線が爆発し、17安打9得点で好投手を擁する日大山形を圧倒しました。

「いくぞ!」

続く2回戦は、巧みな継投策で緊迫した投手戦に。接戦の末、延長タイブレークを逆転サヨナラで制します。

チームの目標は「甲子園3勝」。あと1勝まで迫ったおかやま山陽は、勢いそのままに、甲子園春夏通じて3度の優勝を誇る強豪・日大三高をも撃破。「日大」と名の付く高校を立て続けに破ったことでSNSでは「日大クエスト」などと大きな話題を集めました。

そして迎えた準々決勝。ここまで全ての試合で2桁得点の神村学園に対し、先発西野が圧巻のピッチング。両チーム1歩も譲らない投手戦となりましたが、8回相手打線に捕まりついに失点。甲子園に旋風を巻き起こした「おかやま山陽」の夏が幕を閉じました。

(堤尚彦監督)「本当は褒めてあげたいんだけど、やっぱり最後負けると腹立つというか悔しくて。ただ、とんでもない夢のような目標を決めて、一歩一歩、歩いていけば必ず近づくということが分かったはずなので。何も恥じることはないよ」

(田内真翔選手)「来年はこの世代を超えられる世代にして、甲子園優勝したいと思います」

チームをけん引した2人の主将。最後に語ったのは仲間への感謝でした。

(渡邊颯人主将)「しんどい時期もあったんですけど『最後までこの2人についてきてくれてありがとう』と言いたい」