岡山の夏の風物詩「うらじゃ」。新型コロナの5類移行で人数制限などの感染対策が撤廃され、4年ぶりの通常開催となりました。おととい(19日)、きのう(20日)と岡山市中心部が熱気に包まれました。

(踊り子)
「うらじゃ楽しいです」

2日間にわたって、岡山市中心部で行われた「うらじゃ」。桃太郎伝説のモデルになった「温羅(うら)」と呼ばれる鬼にちなんで、参加者が鬼のようなメークで踊る祭りで、1994年に始まりました。

新型コロナで、去年は踊り子の参加人数などに制限が設けられましたが、ついに撤廃され4年ぶりの通常開催です。去年より15連多い69連・約3000人が出場。久しぶりのまつりを楽しむ人々が街にあふれました。

(踊り子)
「参加するのは4年ぶり。子どもたちが元気いっぱいに踊ってくれますので、喜んでいます」
「みんなに見てもらうと練習した成果とかも出せるので、嬉しいなって思います」

こうした中、特別な思いを持って祭りに臨む踊り子も。就職活動などのため今年で連を卒業する、大学生たちです。

(大学生の踊り子)「3回生できょうが引退になります。後輩と踊れない、衣装も着れなくなると思ったら、すごく寂しいですね」

このうち岡山県内の大学生でつくる楽鬼は、メンバー70人のうち20人ほどが卒業します。

(円陣)「ウィーアー楽鬼」

通常開催で舞台が整った中、最高の演舞を見せました。

(大学生の踊り子)
「3年間がんばってよかったなと思いました」
「辞めたいと思ったこともあったけど、辞めずにがんばってよかった。楽鬼に入ってよかったです」

そして迎えた「総おどり」です。

(踊り子)「うらじゃは岡山の人たちにとっての絆の象徴ですね。めちゃめちゃ最高です」

復活した「うらじゃ」。多くの人が酔いしれた2日間になりました。