■第19回世界陸上競技選手権大会 第2日(日本時間22日、ハンガリー・ブダペスト)

男子100m決勝でサニブラウン アブデルハキーム(24、東レ)が10秒04(±0.0)の6着でフィニッシュし、同種目2大会連続の入賞を果たした。

自身2度目のファイナルは、8レーンで登場。世界一を決めるレースに挑んだサニブラウンは、スタートで少し遅れると、中盤で隣の9レーンで走る今季世界2位のF.オマンヤラ(27、ケニア)より前に出るが、後半はスピードが伸びず。それでも前回大会よりひとつ順位を上げて6着でゴール。

世界の6位に入りながらもレース後、「いやーマジで悔しいですね」と頭を抱えて話したサニブラウン。「最初からしっかり組み立てることが出来なかったので中盤でうまく伸びず離されてしまった。全く満足してないですね、まじで今年行けると思っていたので」と悔しさを滲ませたが「メダルは届きそうな所にきているのでつかみたい」と次を見据えた。

今大会、前日の予選では10秒07の組1着で突破し、それまでの今季自己最高をマーク。約2時間半前の準決勝では、19年に記録した自己ベストの9秒97を叩き出し、組2着の着順でファイナル進出を果たした。

優勝は9秒83をマークしたN.ライルズ(26、アメリカ)。前回王者のF.カーリー(28、アメリカ)が準決勝敗退という波乱の中、激戦を制した。19年ドーハ、22年オレゴン大会200mの王者が初の100m金メダル。ライルズは200mでも3連覇を狙う。

【男子100m結果】
金 N.ライルズ(アメリカ)9秒83
銀 L.テボゴ(ボツワナ)9秒88
銅 Z.ヒューズ(イギリス)9秒88