台風6号などの影響で県内では野菜類などの品薄状態が続いています。旧盆シーズンを控えるなか小売り業者からは不安の声も聞かれます。今後の見通しについて取材しました。

南風原町にあるスーパー。小松菜やチンゲン菜など県産の葉野菜を中心に品薄の状態が続き、担当者は頭を抱えています。
丸大 青果担当 山城さん
「こちらは葉物野菜をメインに置いている売り場だが、現状何も入ってこない。入ってきたとしても少しなのですぐ売り切れてしまっている状況になっています」
台風6号の影響に加え、県外産の野菜の入荷もお盆休みと重なり遅れています。
丸大 青果担当 山城さん
「沖縄に入ってくる野菜全体の量が少なくなっていて、朝は入荷するものを並べているだけで、夕方にはもう物がない状態ですね」

商品を揃えるため、空輸で届く商品を仕入れるなどして対応にあたっていますが、その分コストがかかり、例年よりも50円から100円ほど値上げせざるを得ないといいます。
こうした状況に買い物客は…
買い物客
「今はもう高い!野菜がない。私は一人暮らしだから良いけど、嫁は子どももいるから大変よ」
「高いからと言って食べないわけにはいきませんから、野菜は採らないといけませんから。その辺は致し方ないと思うところもある」
「献立も変更したりしています。旧盆までに品揃えするのかとか不安になる」
丸大 青果担当 山城さん
「出来るだけ早く落ち着いて、お客様も笑顔で帰るような売り場に戻したいなと思ってはいるが、いつになるかっていうのはすごく不安な状況ですね」
旧盆シーズンを控えるなか、野菜類の品薄はいつまで続くのか、沖縄共同青果などに今後の見通しを聞きました。

まず県外産の野菜は「きのう、おとといでお盆が開けて、本格的に輸送船の運航も再開していることなどから順次入荷。来週21日月曜日には店頭に並ぶだろう。ただ、猛暑や台風などで不作のところもあり、小売り価格が落ち着くのはもう少し時間がかかると推測する」としています。

一方、県産野菜については「ゴーヤーやオクラ、葉野菜は次の入荷まで早くても2~3週間、最大で1か月以上かかる農家もあるだろう。スイカやバナナ、パインなど旧盆で使うお供えものの果物などは、県外産で補填し対応する。ただ、宮古・石垣を除く離島の入荷は遅れる可能性がある」ということです。
この品薄の状態、早く解消してほしいところです。