「傷んだ椅子のリメイクは想像以上に難しい」
(木下勇会長)「夫婦2人で椅子に座ってテレビを観たり、お茶を飲んだりしていた。本当はずっと置いていたかったが、大事に使ってくれるなと趣旨がわかったので寄贈した」
古い町並みが残る一方、高齢化が進む千代町周辺。木下さんは新たな宿泊施設が地域の活性化につながることを期待しています。
(別府市千代町自治会・木下勇会長)「地域が少し寂れているから、今度そういう(交流拠点)施設になるということで、いつまでも大事に使ってもらいたいし、使っている姿を1回見に行きたい」
提供された椅子は使い古されて劣化したものがほとんど。背もたれや脚の修繕、座面の張り替えなどはすべてスタッフの手でリメイクしています。


(DABURA.m・三上葵さん)「想像以上に難しくて、私たちも初めて椅子を張り替えたりしているので、自分たちの手で綺麗にして、また使っていくことはすごく意味のあることだと思う」
また、設計事務所は修繕費用を捻出するため、クラウドファンディングにも挑戦。目標金額として30万円の協力を呼びかけています。
(DABURA.m・三上葵さん)「一緒に新しい場所をつくることに参加してもらいたい。たくさんの人に来てもらって、椅子から感じられる温かさや心のつながりを感じてもらえたら」

家庭で眠っていた椅子に吹き込まれる新たな命。使っていた人の思い出とともに、再び安らぎとくつろぎを与えてくれそうです。